ホワイトマウンテン:ニューハンプシャー(The White Mountains:NH)〜2010.09.18〜19 晴れ時々曇り



ニューハンプシャー州のホワイトマウンテン周辺は紅葉の見事さで有名ならしい。そう聞くと行かずにいられないでしょう、と言うことで行ってきました。
車で2時間半から3時間と聞いていたので、日帰り出来ないこともないけれど、夏にあまり出かけなかったので、のんびり一泊。
朝6時に起床、朝ご飯を食べて8時頃に出発。
家の周りの木々はまだあんまり色づいてないんだけど、NH州は北にあるし、もう少し紅葉が進んでるかも、と言う希望を持ちつつハイウェイをひた走る。
家から出てハイウェイ2号に乗り、95に乗ってNH州入り。もう少し95を走って16号線に乗ると後はひたすら北上。
しかしアメリカのハイウェイには日本みたいにPA・SAがない、つまりトイレ休憩できるところがないので(あるところもあるけど、今回の道にはなかった)途中16号を降りてスーパーにて休憩。ハイウェイから離れたところにあったので、ちょっとしたロス。
ニューハンプシャーは税金がかからないので、マサチューセッツからわざわざお酒を買いに来る人も多い、と言うことで、ハイウェイ沿いにちょくちょく酒屋が建っていて、しかもハイウェイに「次の出口、酒屋アリ」みたいな看板もある。
でも税金がかからない割にハイウェイの所々で通行料が課せられていて、ちょっと損した気分にもなったり。ただそれでも2ドル+75セント+75セントで4ドルにも満たないんやから安いもんなんだけど。
16号線は少し走ると普通の下道みたいになっていて、ハイウェイ(高速)と言う感じはしなくなってくる。道沿いにはMoose(ヘラジカ)注意、って看板も時々見かけられて、北に来たな、と言う感じ。
今まで行ったところではあまり「山」って感じの風景は見たことがなかったんだけど(広大で、たまに起伏があっても山と言うより丘陵、て感じだった)16号をずっと走っていると、前方に綺麗に連なった山々が見えてきた。
残念ながら紅葉にはまだ早かったらしく(やっぱり…)ほとんどが緑ばかりの山だったけど…。
オートロード登りConway(コンウェイ)という街の近くに来ると木彫りの動物(トーテムポールみたいな大きさ)を並べて売っている店があったり、だんだん観光地っぽくなってきて、コンウェイの街に入るとすっかり観光地。人も多い。
でも今日の目的地ワシントンマウンテン(Mt.Washington)、もう少し北側なので、ここではガソリンを入れただけで通り過ぎ、さらに北へ。
次に見えてくる街はNorth Conway(ノースコンウェイ)。ここは16号沿いに何軒もアウトレットショップが並んでいたり、観光客を見込んだホテルやモーテルが並んでいたり、さらにその宿泊客を見込んだレストランが並んでいたりと結構賑やか。
11時過ぎでお昼ご飯どうしようかな…と思いつつ、ベーグルなどの軽食は持ってたし、とりあえず山頂に登ることにした。
街を抜けてしばらく走ると他に走る車はほとんどいなくなり、だんだん山の合間を縫うように走る道になっていく。なかなかの爽快感。
そうこうするうちにMt.Washington Auto Road(マウントワシントン・オートロード)の入り口に到着。
マウントワシントンに登るには三つの方法があって、一つ目はこのオートロード。自家用車で上まで登れます。料金は車一台+運転手で23ドル。大人一人につき追加で8ドル。4歳以下は無料。
もう一つの方法はCog Railway(コグレイルウェイ)。石炭で走る電車で、勾配が世界で2番目に急なんだとか。楽しそうでいいかな、と思ったものの、往復で3時間もかかり、乗車賃が大人一人62ドル、子供4歳以上39ドルというのを見て却下。あまりにも高すぎる…。
三つ目の方法は徒歩。でも意外に登ってる人は多数。トレイル(登山道)も結構ちゃんとあるみたいだし、高さ自体はそんなに高くないので(6288フィート・1917メートル)まぁ、そこまでしんどくはないのかも…。
うちはオートロードで登ることに。入り口で料金を支払うと、記念のステッカーと、案内のCD(英語)をくれる。せっかくなのでCDをかけながら登ったけど、そもそも集中しないと英語のヒアリングが出来ないのに、周りの景色に気を取られてたから全然何言ってるのかさっぱり(苦笑)。ちなみに下山してくると、料金所の裏にポストがあって「CDいらなかったら返してね」と書かれている。絶対二回目は聞かないだろうと思って返しておいた。
山頂からの景色オートロードはアメリカでは珍しく道が狭く、車二台がギリギリすれ違えると言う場所も少なくない。そして勾配が急で、平均12%の勾配だとか。おまけにガードレールは一切なく、ホント崖のギリギリを走ってる感じ。でもその分景色は見事で、上に登れば登るほど視界が開けて綺麗な景色が堪能できる。
マウントワシントンの周りにはいくつも山並みが見えるけれど、その向こうはやっぱり山がなくて平べったい森が広がっている。広いなぁ。
途中半分くらい来たところで駐車スペースに車を停めて休憩。風が吹くと少し肌寒い。
再び車に乗って山頂へ向かう。と、山頂近くまで来たところ、上記のコグレイルウェイの電車が降りていく!慌てて車内から写真を撮る。思ってたより小さくておもちゃみたい。かわいい。しかしあれに片道1.5時間は正直辛いかも…。しかも子連れで。
やっとこさ山頂に着く。駐車場は3カ所に別れて作られていて、結構キャパシティがある様子。うちもさっくり停められた。
標高が高いし、吹きさらしなので寒いだろうと持ってきた防寒着を家族そろって着込む。みんなもこもこ。
駐車場から階段を上って行くと、コグレイルウェイの線路が。みんな記念撮影などしてる。その奥に最高地点の看板と、ギフトショップ・スナックバー(軽食屋さん)などのある建物がある。
まずはうにっ子のトイレ、と言うことで建物内へ。中は登山者から車・電車で来た人でごった返してた。現在の気象状況みたいなのを表示してるところがあったけど、外は6℃。でも風があるからもっと寒く感じたな。
トイレ後、12時半も過ぎていたし、子供たちのご飯…と言う事でクラムチャウダーを注文。二つ頼んで余ったのを大人が食べればいいか、と思ってたらほとんど全部子供たちがぺろりと食べてしまった…。
その後外へ出て最高地点の看板前で記念撮影…と思ってちょっとした岩場を登ってたらうにっ子が転んで唇のちょっと上あたりを打って少しすりむいてしまった。泣きはしなかったけど、ちょっと痛そう…。
そう言えば最高地点の看板で何の記念なのか??上半身裸で写真を撮ってる人がいたり、下からトランクスいっちょで登ってきてる人がいたりした(ちゃんとザックを背負ってたけど)。ナゾだ…。何がしたいの??
展望台で写真を撮ったり景色を眺めたりしてるうちにだいぶ体が冷えてきて、うに次は鼻水が出るし、私自身は寒がりなせいもあって耳の付け根から首筋が寒くてこわばって痛くなってきた。うにっ子はもこもこ上着とふわふわ耳当てのおかげか平気そうだったけど。
そう言えばもう一回見られるかなと思っていたコグ・レイルウェイの電車は、ご飯を食べる直前くらいに登ってきてまた降りていったので、タイミング的にはゆっくり見られず。残念。
まだまだ続々と登ってくる人と入れ違いに今度は道を下っていく。下りの方がスピードが出る分、ちょっと怖い。
途中で何だか焦げ臭い??と、少し先の駐車場で停まってタイヤを見てみるともやもや〜っと白煙が上がってるではないの!駐車場前にちょうど水があったのでかけてみたら「ジュッ!」とすぐに蒸発していた。
が、後でオートロード入り口でもらったパンフを見たら「タイヤから煙が出ても、水をかけてはいけない」と書かれてた…。あかんやん、わたし&うに夫…。
でもその後は大したトラブルもなく無事に下山。よかった。

オートロード下りNorth Conwayに戻ってきたのは15時過ぎくらい。ホテルにチェックインするのも中途半端だし…と言う事で、うに夫母から誕生日プレゼントとしてリクエストのあった品をL.L.beanのアウトレットへ探しに行く。
店はそこそこ大きくて、この時期、シーズン終わりの夏物が結構安かったけど目当てのものは見つからず。ついでにうにっ子のスノーシューズを探したけど、こちらもなく。
その後、16号線沿いにあるスポーツショップを二軒はしごしたけれどどちらも見つけることが出来なかった。代わりに私がColombiaのアウトレットショップにて厚手のセーターを購入。
なんだかんだで16時過ぎになり、これまた16号線沿いのホテルへチェックイン。
部屋にバルコニーがついてたり、敷地内にインドア・アウトドアプール、プレイグランドなどがあるからか、子連れが結構泊まっているようだった。部屋の前の芝生で遊んでる家族も数組。
チェックインして少し休んだら晩ご飯を食べに外へ。アメリカのチェーンレストラン、Friendly'sへ。うちの近くにもあるけど、初潜入。Friendly'sは何はともあれアイスが有名で、この店のアイスだけスーパーで売られてたりする。
メニューはセット商品がお得で、大人も子供も、ドリンク・メイン・アイスの三つを選ぶ。日本と違って、メインはホント「メインだけ」って感じで、主食+おかずと言う感じではない。私はクリスピーチキンを頼んだんだけど、チキン+ポテト+コールスローだけ。なんかご飯が欲しくなるよね…。
ちなみにうにっ子はホットドッグ+ワッフルフライ、うに次はベイクドチーズサンド+アップルソースで、どっちも軽いお昼ご飯って雰囲気。でもきっとアメリカではこれが普通なんだろう。
メインで結構お腹はいっぱいだったけど、アイスもちゃんと食べる。うにっ子はめったに外でアイスを食べないので(って、へたしたら二回目とか?)すんごく喜んで満喫してた。
うに次は「ボクもちょうだい!」って言うかな?と思ってたけど、もう満腹だったらしく、それより退屈してしまってじたばた暴れてた。
18時半頃にホテルに戻って、お風呂。それから子供たちは就寝。さすがに疲れたようですぐに夢の中に突入してた。お疲れ様。
大人二人も飲み物やらを飲んだりしてのんびりし、少し早めの10時半頃には就寝。明日は7時起き…と携帯のアラームをセットして布団へ。
アラームが鳴って起きたら、少なくとも8時間は寝てるのにだるくて眠い…。そして珍しく子供たちもまだ爆睡中。
じゃああとちょっといいか〜と思ってまた寝たら、今度は部屋に備え付けの目覚ましが鳴り出してびっくりして起き、慌てて止めに行った。そこで改めて時計をみたら、あれ?まだ12:24ってなってるよ…?
じゃあまだまだ寝られるやん…と思い、携帯アラームのセット時間をチェックして再び就寝…。
……って、ちょっと待って??なんで携帯アラームは7時にセットしたのに12時過ぎに鳴り出したの?!そして誰も備え付け目覚ましをセットしてないのに同じタイミングで鳴り出したの?!(まぁ、前泊まった人がそうセットしたのかもしれないけど…でもなんで同じ時間?)なんか…ヤな感じ。虫の知らせとか…。怖い話とか?
と、想像し出すと、目を開けると幽霊がいたらどうしようとか考えてしまって(これまで見た事もないくせに)ドキドキ。横で寝てたうに次をぎゅうっとして目をつぶって「気のせい、気のせい」と言い聞かせてるうちに夢の中へ…。
しかし結局なぜ携帯と目覚ましのアラームが鳴ったのかはナゾのまま…。ちょっと不思議な出来事。

汽車翌日は無事(?)7時に起き、着替えをしてホテルの朝食バイキング。上記の通り、家族連れでごった返していた。とってもにぎやか。部屋に戻って支度・片付けをしてチェックアウト。
まずは昨日16号線沿いから見えた汽車が走ってるらしきNorth Conwayの駅へ向かう。ちょうどセンターの度真ん中にあり、駐車場もいっぱいあってその上無料。
鉄道はConway Scenic Railroadと言うらしい。North Conwayの可愛らしい駅があり、ホームとほとんど段差もないくらい近接して線路がある。駅の周りに柵とか一切ない。
steam locomotive #7470と言う蒸気機関車が走っているそうで、ちょうどその汽車の真ん前辺りの駐車場に車を停められた。車を降りる前からうに次は「ぽっぽー!」と興奮気味。
車を降りて汽車を見に行く。超至近距離なのでより大きく見える。周りには同じように写真を撮ったりする人がいっぱい。
少しすると客車をひいてバックし始めた。一旦停止し、再び前進。そこで客車を離して今度は汽車部分のみが後退。それから違う線路へと前進してきた。うにっ子もうに次も大喜びで食い入るように見てた。うに次は警笛のあまりの大きさにちょっとビビってぴとっとくっついてきた。
その後はもうしばらく動かない様子だったので駅の方へ。駅の前では鉄道模型とかお土産グッズとかが売られてた。駅を通り過ぎて前の方へ行くと食堂車ぽいのが見えたけど、内装も結構凝っていておしゃれだった。その奥にはターンテーブルがあり、もう現役をすっかり引退したような電車が何台も並んでた。
再び駅舎へと戻り、中を見学。レトロな雰囲気の切符売り場、汽車関係、Conway関係のお土産が色々並んだギフトショップなどがある。
汽車も見られて満足した子供たちとともに駅を後にし、16号線を南下。ちょっと入ったところにあるSettlers' Green Outlet Villageへ。
基本的にレンサムと同じようなブランドが多いけど、リーズナブルな服屋さん、OLD NAVYが入っていたので行ってみた。が、アウトレットじゃない店でもそもそも安いので、この値段…安くなってるの?元からこの値段なんじゃないの?と言う感じ。でもうに次のTシャツやうにっ子のスカートなどを買う。
カンカマガス・ハイウェイアウトレットを出ると11時半くらいだったので、近くのマクドナルドにて食べ物を買い、再び16号線を南下。Conwayの街を通り過ぎて112号線、The Kancamagus Highway(カンカマガス・ハイウェイ)へ。景色が綺麗な道として有名だそうで、山道なんだけどそこそこ車も走ってた。バイクも多い。
途中休憩ポイントで車を停めてお昼ご飯。すぐ横を渓流が流れていて、食後はそこで少し休憩。水がかなり冷たかった。まだ葉は青々していたけど、紅葉シーズンは本当に綺麗だろうな、と思われる景色だった。
再び112号を西へ。112号の最高地点近くの休憩所を一回素通りし、Uターンして戻ってそこからの眺めを堪能。標高が少し高いからか、下の方より少し黄葉が進んでいた。
そこから山を下っていき、リンカーンの街に出て、ハイウェイ93号に乗る。16号は途中から普通の下道、と言う感じだったけど、93号はしっかりしたハイウェイだった。車線も2・3車線。びゅんびゅん走る。
帰りはほぼ93号をずっと南下するルートだったけど、前述した、うに夫母のプレゼントを探しに途中L.L.beanのアウトレットに寄ったり。しかもNH州にある、North Conwayの店舗を除いた残り三軒がうまい具合に(?)全部帰り道の途中にあったので、順番に三軒とも寄ってみた。
でもそんな努力の甲斐なく3店舗とも希望の品はなかった。がっくり。まぁ、アウトレットショップだから品揃えのばらつきはしょうがないと言えばしょうがないんやけど。
その後は93号から95号に乗り、休みなく走ってレキシントンへ。よく考えればそんなに混んでなかったんやし、運転交代してあげればよかったな…。
家に着いたのは5時半くらい。そこからお風呂に入って手抜き晩ご飯を食べて、子供たちは即就寝。大人たちもそこそこで寝た。
今回は久々にドライブメインな旅行だった。紅葉がまだだったのは残念だったけど。また10月にでも、今度は日帰りで行ってみるかな。



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