モホークトレイル(Mohawk Trail)再び〜2012.10.07〜08 曇り時々雨



去年紅葉狩りに行ったものの、道が途中で閉鎖されていたので端まで行けなかったモホークトレイル。
今回はリベンジ!と言う事で、さらに端まで行くなら日帰りは厳しいでしょう、と一泊の紅葉狩り旅行。
天気予報は残念ながらいまいちだけど、7日(日曜)朝出る時はまだ少し日が差していて少し期待しつつ早めの7時過ぎには出発。
うちから一番近いハイウェイ2号に乗ってひたすら西へ向かう。途中まではうに夫の通勤路。最初はちらほら紅葉してるくらいだったけど、徐々に増えていくのがわかってうきうき。
外の景色に興味がない子供たちは本を読んだりおもちゃで遊んだり。いつの間にかうにっ子が自分のカバンにドラえもんを忍ばせていて熟読…。
フレンチ・キング・ブリッジから。1時間弱くらいで去年も立ち寄ったフレンチ・キング・ブリッジに到着。前は端の手前(東側)に車を停めたけど、今年は向こう側(東側)に駐車。他に二台くらい車が停まってたけど、私たちが降りて歩き始めた頃に入れ違いに出発していった。
橋は相変わらずの無防備っぷり。車道に近い歩道は怖いわ。そして川。去年と違って両岸はだいぶ紅葉していて綺麗。そうそう、こういうのが見たかった!
うにっ子とうに次は「前に来たことあるねー!」とはしゃいでた。覚えてるのね〜。
去年と同じく橋の上で記念撮影したりしてたけど、まだ朝8時半前の吹きさらし橋の上はかなり肌寒く、早々に退散。車に戻ってほっと一息。
それからこれまた同じく去年と同じ、2号から91号また2号とハイウェイを走り抜け、またもGould's Maple Sugarhouseへ。
ちなみに去年は書いてないけど、この店の手前にあえてこの店と間違えるように似せて作ってないか??と言いたくなる店構えのお店があるので要注意。まぁ、そっちに行ったことがないのでそこもそこでいい店なのかもしれないけど。
着いたのは9時過ぎだったと思うんだけど、駐車場が満車?!って言うくらい混んでいてびっくり。みんな早すぎる。運良く入り口近くの空きスペースに停められたから良かった。
店に入ったらパンケーキを食べるべく(多分)レストラン前で待ってる人が何組かいて、他にも売店スペースをうろうろしてる人多数。人気だなぁ。
今回も我が家は25セントメイプルソフトクリームを購入。子供たちも成長したし一人一個?とも思ったけど、何しろ去年と違って寒いのでまた二つだけ買って、子供たちで一個、大人たちで一個。
美味〜と家族そろって満喫してる間も人が出たり入ったり。初めて(って言っても来たの二回目だけど)日本人家族に遭遇。有名なんだなぁ。
ソフトクリームを満喫したのでまた出発。さらに西へ。
去年立ち寄ったBridge of Flowersは通過して、閉鎖されて通れなかった西側へ。道はどんどん山間に入っていって両側はちょっとした山。谷川が道のすぐ横を流れてたり、道が細くてちょっとくねくねしてたりして何だか日本の道っぽい。
ヘアピンターンより。どんどん紅葉は進んでいってこりゃ紅葉狩りに来たかいがあるってもんだわい。でも途中「クマ注意(BEAR CROSSING)」と書かれた看板が立っててびっくり。この辺、クマいるの??
そして道はモホークトレイル最大の見せ場(?)ヘアピンターンへ。ここから西側が見渡せてとても綺麗。山の半分以上は紅葉してるんじゃないかな?残念ながらこの時点ではかなり曇ってきていて空が灰色だった。すっきり晴れてたらもっと綺麗に見えただろうなぁ。
ヘアピンターンの曲がってる部分には景色を眺められるレストランがあり、小さい展望台(単なる展望スペース)とそこに有料固定双眼鏡(よく観光地にあるヤツ)もある。でもレストランはまだ開いてないのかしーんとしていてがらがら。
子供たちは双眼鏡見たい見たーい!と大騒ぎしてたけど、うーん、そこまでするのもなぁ、と思ってはいはいと適当にあしらいつつ写真撮ったり景色眺めたりのんびり。

そこから先はNorth Adams(ノースアダムス)という街。ヘアピンターンから坂道を下りきったら工場があったりしてその先は急に街。スーパーとか教会とか工場とかが建ち並んでいる。
目指したのはMASS MoCA(マスモカ)ことMASSACHUSETTS MUSEUM OF CONTEMPORARY ART。マサチューセッツ現代美術館です。
展示物もさることながら、その建物自体が1900年に入る前に作られた赤煉瓦造りの工場をそのまま利用しているのが何ともかっこいい。それだけで絵になりそう。っていうかなるよね〜と。
広い展示スペース。意気揚々と向かったはいいけど、到着したのが10時半くらいで実は美術館のオープンは11時…。早すぎた。
仕方がないのでチケット売り場前のグッズコーナー(ここは開いてた)で時間潰し。うに次をトイレに連れて行ったうに夫が「トイレがすごかった!」と興奮気味だった。撮った写真を見せてもらったらトイレまで配管とかが工場ちっく。
ぼんやりとしてたらいつの間にかチケット売り場に人が並び始めていたので我々も並ぶことに。そしてマス・モカはBank OF Americaの、第一土日は指定美術館・博物館が無料キャンペーンの対象美術館だったので、カードを持ってる私とうに夫は無料。5歳以下は元から無料なのでうにっ子分の5ドルだけで入館。
入ってすぐ薔薇を模した造花で作られた巨大なクマとか、パンチングで開けたみたいな丸い穴だらけの車とか可愛い展示があって子供たち大喜び。
と思ってたら、その先はすごく独特でシュールで意味わかんない…な展示が続いて子供はもちろん、私とうに夫も「???????」
マネキンの下半身部分と腕部分を軽く三角座りっぽく固定してその上(上半身とか顔があるべき部分)にぐるぐるぐるぐる〜!とてんこ盛りの髪の毛(に見立てた毛糸みたいなの)がある像とか、どういうシチュエーションなのか?「俺刺しちゃったよ」て感じで血のついたナイフを持ったマネキンと足下に横たわるマネキンとか…。ブラック過ぎ。現代アートって難しい…。
見ていて気持ちがいいものじゃないし、子供たちに見せるのも??だったのでかなり駆け足で二階へ。
和紙みたいな紙で作った城塞(町?)の中に暖かい色の電球を入れた作品があってちょっとほっこり。こういうのでええやん。
さらに先に進むと体育館みたいなどーんと広いスペースがあって一つの作品として展示されてた。中に自由に入って見ていいみたいなんだけど、一人監視員らしき人がいるだけでがらんとしてるのでおっかなびっくり。
つるつるした床に青と緑で模様が描かれていて、そのあちこちに星型の鏡が置かれ、時々その上に壊れた(壊された?)楽器ががしゃんと置かれている。奥には木とアクリル板みたいなので作られた四角い背もたれ付きベンチが並んでるんだけど、それが前から徐々に宙に浮かぶようにつり下げられている。一番奥には星型鏡とピアノとかギターとかホルンとかがごちゃーっと積み上げられ、四方からパイプオルガンのパイプみたいなのが刺されている。ぶすっと。
………うーん…・。現代アートって難解だわ…。
子供たちも「何で壊れてるの?」「なんで刺さってるの?」とよくわからん様子。そりゃそうだわ。一通り回ってそそくさと退散。
そこから違う建物に行くちょっとした通路を通ったけど、元々違う建物なのか?最初からそういう造りなのか、両側の建物の赤煉瓦と通路から伸びる階段が何だかすごくおしゃれだった。展示物よりずっといいわ(笑)。
MASS Moca通路。先に進んだ展示スペースは一転して明るい感じでほっと一安心。赤・黄・緑・青などの明るい色で壁いっぱいくらいに四角ーとか波ーとかそういうのを描いてる。意味はわからないけどさっきまでみたく若干不安にさせられる不可解さ(不快さ?)はないからいい。
さらに奥へと進むとこれまた違う建物に繋がる狭い渡り廊下に出た。この渡り廊下も一種の展示物なのか?真っ暗で、明かりは窓から入る外光のみ。そしてよくわからない効果音が流されている。ビビリなうに次はもちろん怖がってた。
その先はKidsspaceになっていて、子供向けのちょっとした展示とクラフトが用意されている。展示はホントにちょっとでさっと見るだけなら1分もかからないくらい。
展示スペースの横にレゴで作られた上に向けられた灰色の手のひらがあり、「好きに継ぎ足してね!」と赤・黄・緑の大小のレゴが置かれている。既に何人か子供がいてうにっ子・うに次も参戦。マス・モカに来て初めて目が輝いてる気がするわ(笑)。
ひとしきり…やっても子供たちはまったく飽きを見せず。私が奥でも何かクラフト出来るらしいと誘ってやっと終了。
クラフトコーナーはいくつかトランプが貼られた箱が用意されていて、受付のおばさんが広げたトランプから子供が一枚選び、それと同じカードの箱をもらう。中にはクラフトの材料と「これを作ってみよう!」という指示書みたいなのが入ってて、子供はそれを作るという仕組み。他の材料も欲しかったら改めておばさんに言うともらえるらしい。
うにっ子は「マスクを作ってみよう!」と言う箱、うに次は「この箱の中の材料で何が作れるかな?」の箱に当たる。うに次、自由すぎ…。
クラフト大好きうにっ子はさっそく喜々として作り出し、うに次もそれに続く。楽しそうで良かった。
うにっ子はちょっと小さいけどちゃんと目の周りを隠せるマスクを完成させ、うに次は白い紙に赤い紙テープをべたべたと貼り、その上に青いぷちぷちを適当に切ったのをこれまた赤テープでべたべた貼ると言う不思議な作品を作り上げた。
子供二人が満足げだったから良し。マス・モカで一番長い時間ここで過ごしたわ。
まだ回ってない所もあるけどちょうどお昼時間だったし、現代アートはお腹いっぱいという感じだったのでマス・モカ脱出。やれやれ。
敷地内にあるおしゃれなレストランへ行ってお昼ご飯。日曜はブランチメニューしかないと言うのでその中から選択。数が少ない上にちょっと割高でちょっと微妙…。そういう雰囲気のレストランではあったんだけどさぁ。うに次が頼んだパンケーキはたこ焼き大くらいの丸いパンケーキが8個くらいとカリカリベーコンが何枚かのってるだけだったし。我が家には向かないわ…。
うに次は自分の分をしっかり食べた後でもう疲れたらしく、ソファの上でごろんと横になって寝始めた。あらあら。
そうこう言ってるうちに我々も食べ終えたので会計を済ませて外へ。うに夫がトイレに行くというので外に出て待ってたらうに次も起きた。寒かった??
何の気なしに周りを見渡してたら目の前の風景に違和感。なんか頭の上に葉っぱと木がある。普通ちゃうん?と言いたい所だけどよく見たらでっかい箱に植えられた木が逆さまに吊されているじゃないの。びっくり。これも芸術??
途中でぐにゃりと曲がって改めて上に向かって伸び始めてる木もあったけど枯れてる木もあった。うにっ子はおもしろがってたけど。

目玉。マス・モカを出てさらに西へ向かい、次はWilliamstown(ウィリアムズタウン)へ。ここは西はニューヨーク州、北はバーモント州に接している、マサチューセッツの一番北西の町。
ここに来たのはWilliams College Museum Of Art(ウィリアムズカレッジ美術館)へ行くため。その名の通りウィリアムズカレッジ(全米でハーバードに次いで古いと言われてるんだとか)の中にある美術館。我らが地球の歩き方にびっくりするほどインパクト大な銀色の目の像?の写真が載っていて、うに夫と「見てみたいね〜」と言う話になった。でも同じ写真を見たうにっ子は「怖いからヤだ」って言ってたんだけど。強行突破。
タウンの中心部は観光客で結構賑わっていて、路駐スペースを逃した私たちはメインストリートの端っこの公共駐車場に駐車。そこからとことこ徒歩。中心部とは言っても歩いて1分くらいでメインストリートはおしまい。
ウィリアムズカレッジ美術館入り口付近にもすぐ到着。するとさっそく目当ての目が!!!合計で6対くらい?あっち見たりこっち見たりしてました。そして意外にでっかい。子供たちがまたがれるくらい。いや、何も書かれてないから乗っかってもいいんやと思うけど…。
車の中でも「目はイヤ」とぶーぶー言ってたうにっ子だけど、実物見たらかなり気に入ったらしく上に乗ったり、傾斜部分を滑り台みたいに滑り降りたり。うに次も便乗して遊ぶ。結構好きなんやん。まぁ、怖がって泣かれるよりいいけど。
ほおっておいたらいつまでも遊んでいそうなのでいい加減で切り上げさせて美術館の中へ。ちなみに入り口前にももう少しくすんだ色の目がありました。またひとしきり遊ぶ。もういいって。
この美術館はそもそも無料。一階の展示スペースは狭くて二階がメインぽかったので二階へ。ジャンルは色々で現代アートぽいのがあるかと思えばナイジェリアの民族衣装みたいなのが置かれていたり。中でもLaylah Aliと言う人のThe Greenheads Seriesと言うのが特別展らしくたくさん展示されてた。でもシュールすぎてちょっと気持ち悪い…。こういうのって好みよね…。
二階を一通りぐるっと回って一階へ。一階は二階の三分の一か四分の一くらいしか展示スペースはないのでさっくり。ちなみに数枚の浮世絵が展示されていた。コレクションの豊富さにはびっくりする。…コレクションだよね?説明書きをあんまり読んでなかったのでわからないけど…(適当過ぎ)。
一通り見たので美術館を後にして駐車場へ。子供たちはまた目玉アートでちょっと遊ぶ。よっぽど気に入ったんだな。
駐車場までの道で落ち葉と戯れたり、ちょっと季節外れのたんぽぽの綿毛で遊んだりとのんびり。

駐車場から道をはさんだ向かい側にインフォメーションセンターがあったので行ってみたけど、近辺の観光スポットのチラシが大量に置かれてるだけだったのですぐ退散。
時間はまだ3時前で、直接ホテルに行くにはちょっと早い。かといって途中晩ご飯をすませていくにも当然早い。もう一つ近くに美術館(かなり正統派の美術館ぽく、印象派絵画とかがある)があるらしいけど、もう美術館はいいかな〜。一日三つは多すぎ。お腹いっぱい。
塔の上からの眺め。さてどうしようか〜、と駐車場横のタウンマップみたいなのを眺めてたら裏側にもう少し広域の地図が。そこに、ここウィリアムズタウンとさっき行ったノース・アダムスの中間くらいを南下したところにひょこっと山があるのを発見。標高は1000mちょっとでそこまで高くないんだけど、周りが低いので景色は良さそう?しかも地図を見る限り頂上まで車で行けそうで、そのうえ北側から頂上へ行って南へ抜ける道もありそう。今日のホテルはそこより南なのでこれはちょうどいいんじゃない?と急遽その山に行ってみることにした。
その山の名前はMt.Greylock(マウントグレイロック)。後で調べてみたところによると標高は1,064mで、マサチューセッツ州の中では最高峰なんだとか。って、1,000mちょっとで最高峰って、この辺りなだらかだなー。広さの割にだけど。
頂上を目的地に設定したらなぜか南側から行きたがるナビをごまかしつつ北側の道からアタック。最初は普通の住宅地の合間を走る細い道を走って、ここ大丈夫?と思ってたらグレイロックへの道に出て看板もあったので一安心。
住宅地を抜けて山には入ると両側にすっかり色付いた木々が道に覆い被さるように伸びていて、今日一番の紅葉。いいねぇ〜。
そして思っていたより有名スポットらしく意外と上る車、下りてくる車がそこそこ。その時は最高峰とも知らなかったので、うに夫と「意外に人気なんやなー」とのんびりした会話をしていた。
上って行くと途中所々展望スペースがあって、そこからはかなり下が綺麗に見下ろせてどんどん期待値が上がっていく。頂上の少し手前の展望スペースで私たちも停車。多分南側に向かって開けている所なんだけど、この山を除けば山はほとんど目につかず、あっても丘という感じ。森あり、牧場あり、小さい町ありで森はほとんどがオレンジに紅葉してるのがわかって何とも見事な風景。この時天気が相変わらずの薄曇りだったのだけが残念。天気が良ければホントに文句なし。絶景。
展望スペースから100mも登らないうちに頂上駐車場に到着。入り口に「有料2ドル」みたいな事が書かれてたけど、特に受付とか係員は立ってなくてみんなそのまま停めてるみたい。うちも入り口近くに運良く停められてさっそく外へ。
山の頂上には不思議な灯台みたいな形のVeterans War Memorial Tower(直訳したら「退役軍人記念塔」?)があり、その周りは芝生になっていて観光客がうろうろしていた。
私たちもさっそく塔に入ってみた。一階は狭い部屋になっていて、入り口すぐ横に大人がすれ違うにはちょっとぶつかると言うくらい狭い階段が上へと続いている。こりゃ登るしかないでしょ。
意気揚々と上り始めたらすぐ踊り場みたいな所に着き、そこから上は鉄製の螺旋階段が延々と続いている。うー、目が回りそう。
この螺旋階段もすれ違うのはいっぱいいっぱいなので、上から人が下りてきたら一旦止まって下りるのを待ったりしながら上へと上って行く。意外とうに次も頑張って歩いた。えらい。
やっとてっぺんに到着!!円形になっていて、四方ならぬ六方に縦長のちょっと薄汚れた窓がある。少し薄暗くて狭い。でも我が家を入れて2・3組しか人がいなかったのでぎゅうぎゅうと言う程でもない。
窓から外を眺めてみるとこれもまた何とも言えない景色。最高峰の山頂に立つ数十mの高さの塔から外を見るわけだから360°どの方向をみても下界が見渡せて素晴らしい。顔の幅より狭い汚い窓なのが残念過ぎ…。テラスとか全面ガラス張りにすべき(わがまま)。
あっちの窓、今度はこっちの窓とうきうき眺めてたら窓まで背が届かない子供たちに抱っこをせがまれる。そりゃそうね。ごめんごめん。
上から見ると塔の東側は見える範囲では木が生えていない眺望良さそうな草地があったので、塔を下りてそこを目指す。帰りもえっちらおっちら。結構急なので下りの方が怖いかも。
何とか下におりてさっそく上から見えた草地へ行ってみた。もうね、景色を見るために木を切ったのか?と思うくらいどーんと開けていてびっくり。なだらかな草地が15mくらい続き、その先はがくんっと急斜面になっているので草地からきれいに下の景色が楽しめる。
草地の手前にはヘアピンターンにもあった有料双眼鏡が三つくらい設置されている。当然子供たちはまた「みたーい!みたーい!」今回はうに夫がお金を入れてあげたので、子供たちは入れ替わりでのぞいて大喜び。でもちゃんと見えてるのかなぁ?ちょっと時間が余ったので私とうに夫もみてみた。下の景色が見える。でもこの雄大な景色がいいので双眼鏡で見なくても、という感じ(苦笑)。
どんよりで残念。次はいよいよ草地を下りてみる。上から見るとなだらかに見えたけど、端の方へ進んでいくと意外と傾斜があったり岩があちこちのぞいてたりしてちょっと怖い。途中から見ると急に崖になっているのでバランス崩して落ちたら…と思うとホントに怖い。喜んでほいほいおりそうになる子供たちを引き留めつつ下りていく。
途中で写真を撮ったり景色を眺めたりした後、子供たちをうに夫に託して端っこの方まで行ってみた。ホントにそこからがくんっと急斜面になっていて、上からごろごろ転がってきたらそのまま宙に飛び出しそう。急斜面もすごく低い木しか生えていない。そのおかげで眺望はいいんだけど、たまたまなのかなぁ?展望台みたいなんだもん。
草地を後にして駐車場の方にあるロッジへ向かう。真ん中にロビーみたいなスペースがあって、左はレストラン(と言うかカフェ)、右側にトイレと上階に続く階段がある。
どうやらここ、二階は宿泊施設になってるらしい。こんな所に泊まったら日の出・日の入り綺麗だろうなぁ。
ロビーみたいな所はゆったりした椅子が数脚が置かれていて、壁際に暖炉がある。暖炉には日が入っていて肌寒い今日は有り難かった。炎って見てるとほんわかするねぇ。
少し一息ついた後、駐車場に向かう。駐車場に入る手前に「維持管理のために寄付してね」と書かれたドラム缶みたいなのが置かれていたので、駐車場代もかからなかったし、小銭をじゃらじゃらっと寄付してみた。
頂上から来た道を戻り、途中で分かれ道があるのでそれを来た道とは違う方へ進むとこれが南へ抜けていく。
ナビ通りに快適に進んでいくと突然ナビが右の道を行ってね、と言い出した。え、右ですか。
言われた道を進んでみたら、そこはどう見ても林道。その道に入る所に鉄製のゲートもある。開いていたし、全然知らない土地なのでその道なのかと思って入ってみた。
でも舗装はされてないし、対向車が来たらほとんどの道ですれ違えないほどの狭さ。その分両側から木が伸びてきていてなかなか見事な紅葉。いやいや、それ以上にこの道はあり得ないでしょう!
がたがた道を10分か15分は走って無事大きな道(US-7)に出てほっと一安心。でも地図で見た時、こんな狭い道ぽかったっけ?ううーん。違う気がする。林道に入る時に分岐した元の道がその道じゃないのかなぁ??
うに夫と「絶対こっちの道は違うよね」と言う話をしていたらしばらく走ったら「マウント・グレイロックこっち!」と言う標識が立てられている道が左側に見えて「やっぱり!!」と納得。林道じゃなくて舗装された道を進めばこっちに出てきたんじゃないの?なぜナビはこっちに行かせたのか…。ナゾ過ぎる。

途中、明日寄る予定のピッツフィールドと言う町を通り過ぎ、今日泊まる予定のホテルへ。場所はLenox(レノックス)という町の北の方。レノックスはリゾート地として有名らしく、ホテルもピンからキリまで。うちが泊まったのは中間どころという感じのホテル(モーテル?)だったけど、高い所だと一泊10万以上する超高級ホテルなんかもある。すごいなー。
山を下りてきたくらいから小雨がぱらついてきていたのと、子供たちがうとうとしていたのでとりあえずうに夫だけ下りてチェックインし、大きな荷物を部屋に運び込む。そうこうしてる間にうにっ子はお目覚め。
時間は6時前で少し早かったけど、目星をつけておいたレストランがホテル近くにあったのでそこへ。Dakota Steakhouseというステーキとシーフードの店。ホテルに着く前に店の前を通ったら駐車場が混んでいたので急いできたと言うわけ。
車を停めてたらうに次も起きた。ナイスタイミング。店に入ると中は見た目よりかなり広く、駐車場が混み混みだった割にすんなり座れてラッキー。
子供たちはそれぞれキッズメニューを頼み、私とうに夫はステーキとサーモンのセットを二人で分ける事に。サラダバーがあったのでとりあえずあれこれもらってきた。
ステーキはぼちぼち。サーモンもなかなか。量は二人で半分こで十分。まぁ、サラダバーもあったし、最初にパンも出てきたしね。
満腹になったところでホテルに戻り、お風呂入って就寝。とは言え、昼寝した子供たち(特にうに次)はなかなか寝付かず。9時くらいにやっと寝た気がする。
大人も早起きした分11時くらいには就寝。お疲れ様〜。

起床。朝は急がないので7時過ぎに起きればいいや〜と思ったのに、子供たちは6時には起床。早いって。寝なさいと言っても無駄なのでごろんごろん。
暇そうなのでうにっ子は一応持って来てた日本語学校の宿題とか通信教育のドリルとかを済ませる。旅先で何ですが、溜まってしんどいのもうにっ子だからね〜と言う事で。
なんだかんだでだらだらして8時くらいにホテルの無料朝食を食べに行く。今までで一番狭い朝食スペースかも…。少ない中から選んで食べる。
部屋に戻って片付けてチェックアウト。南下してレノックスの中心部へ向かう。目的地はタングルウッドといって、夏(6月下旬〜9月上旬)にボストン交響楽団をはじめとする有名な演奏家が集まる音楽祭で有名な所。
もちろん10月の今は音楽祭はやってないんだけど、音楽堂とかを見るだけとか出来るかなと。ちなみにその名も「セイジ・オザワ・ホール」という名前のホールもある。
恐竜コーナー。ホテルから車で5分かかるかかからないかくらいで到着。オフシーズンの今は閑散としてる。と言うか、入り口付近は改装言うか、工事のおっちゃんたちがペンキ塗ったりしてるし。
でもうに夫が来たよ、と言う事で写真だけ撮ってた。言えば中にも入れそうだったけど入らず。セイジ・オザワ・ホールも見られなかった。機会があれば一回くらい行きたいかなぁ。でもホテル代とかが跳ね上がると噂なのでどうかしら…。野外とかの芝生で子供たちと遊びながら音楽を聴けるとか出来るらしいし、気軽な感じが魅力なんだけどなぁ。
そんなわけでタングルウッド滞在は5分とか。まぁ、やってないんだからこんなもんです。しかもかなり肌寒かったし(私は車を降りなかった…)。
再び道を北へ向かって走り、泊まったホテルも通り過ぎ、昨日通り過ぎたPittsfield(ピッツフィールド)へ。レノックスよりこちらの方が町の規模としてはやや大きい。電車の駅もあるし。
向かうはThe Berkshire Museum(バークシャー・ミュージアム)。美術館、自然史博物館、水族館を兼ねた変わったミュージアム。
でも着いたのが早くてオープンまで15分ほどあったのでちょっと待ち。10時オープンのちょっと前に中へ。
チケット売り場のおばちゃんが楽しくてちょっと話したり。朝からテンション高いなぁ。
最初に入ったところは恐竜コーナーだったけど、びっくりするほど展示が微妙(笑)。子供たちが喜んでたのは砂みたいなのをほって恐竜の骨を発掘しよう!みたいなコーナー。でも当然レプリカだし、砂もスコップでがしがし掘れちゃうし、大人的には「うん?」と。でもまぁ、こういう感じの所なんだな〜と心構えが出来たから良しとする。
恐竜コーナーの後は地階に下りて水族館スペース。ここもこじんまりしていて展示数は多くない。ただ、カメレオンが一匹いて、うにっ子はそれがやけにお気に召した様子。向こうも気になるのか、うにっ子の顔辺りの位置でじ〜っとして手をペとペとガラスにつけたりしてた。私もこんなにカメレオンをまじまじ見るの、初めてかも。
前足(手?)の指は5本なんだけど、ぱっと手を広げたら内側に三本、外側に三本あるのね。不思議。
ミュージアム内を通して一番長くいたのがこのカメレオンの前かもしれない(笑)。
それからヘビコーナーとか、触れる海の生き物コーナーとか(9割方タニシみたいなのだった)を見ると水族館コーナーはおしまい。
カメレオン。上に上がってネイティブアメリカンのコーナーとか、美術品コーナーとかをぐるっと回る。特別展らしきガラスアートは見てて楽しい。不思議で綺麗。お手頃価格なら一個家にあってもいいかも〜とうに夫と話してたけど、絶対お手頃価格じゃない(笑)。
美術系は絵画は聞いた事のない画家さんばかりだったけど(ホントは無知なだけかも)、まぁそこそこ楽しめた。彫刻系はほとんどが有名どころのレプリカばかりで残念…。
その後、また一階に下りてバークシャー地方の生物展示コーナー、鉱物のコーナーを順に回る。バークシャー地方の生物はうにっ子が学校で習ったものもあって喜んでた。でも「これは何?剥製?剥製って?何でそんな事するの?」と疑問に思ってた。うに次も何が楽しいかはよくわからないけどあっちこっち見てた。
鉱物もしかり。うにっ子は綺麗な宝石系をまじまじと見、うに次は紫外線を当てられて光ってる鉱物を喜々として見てた。
そこが一番奥だったので恐竜コーナーと反対側をぐるっと回って外へ。途中体験コーナーと言うか工作コーナーもあったけど団体さんみたいな人がたくさんいたのでちょっとだけやって離脱。
一通り回ってみたものの大人的にはちょっと微妙。レプリカが多いし、展示数も少ない。ただ子供たちは喜んでたなぁ。まぁ、うにっ子の年齢がギリギリ上限かな。それ以上になるとつまんないかも。
ミュージアムを後にしたのがちょうど昼頃だったので、外へ出てご飯屋さんを探す。風が強くてかなり肌寒い。しかも見た目は大きい街なのにご飯屋さんが見つからない見つからない。
ミュージアムから通りを北に上がっていったけどレストランとかはもちろん、ファーストフードは見つからず。どうしよう〜と言ってたら道の反対側にカフェが二軒ほどあったのでそこへ行ってみる事にした。
入ったのはThe Marketplace Cafe。カフェと言ってもお茶だけじゃなくてサンドウィッチとかパニーニとかのメニューが豊富。サンドウィッチやラップ(くるんと巻いたヤツ)を三つ買って席へ。運良くすんなり座れたんだけど、後からどんどこ人がやってきた。他にないもんなぁ。みんな来るよなぁ。
サンドウィッチは想像よりずっとおいしくて当たり。特にローストビーフメルトパニーニというのが抜群においしかった。一方、うにっ子用に頼んだハマスアンドアップルラップは微妙…。ごめんね。

うに夫とうにっ子。ご飯を食べてから駐車場に戻る。うに夫はさー帰るぞ−と言う感じだったけど、私としては昨日薄曇りだったグレイロックの頂上がちょっと心残りだったので行ってみたかった。そこでうに夫にお願いしてもう一回寄ってもらう事に。一応は帰り道だし、と言う事で了承頂きました。ありがとう!
道中は昨日と同じ。うに夫と「ほら曇ってるやん」「いやいや、あそこ見て!晴れ間が!!」と言うやりとりを繰り返しつつ北上。
ナビは何故かまた昨日通った林道を通らせようとするんだけどもちろん無視して、昨日見つけた「マウント・グレイロックこちら」と書かれた道へ進む。走って少しするとインフォメーションセンターみたいなのがあり、当然舗装もされてるし断然走りやすい。なぜナビはあんなへんぴな道を行かせたがるのか…。
道を進んでいくと昨日はいなかったレンジャーみたいな人が車道とハイキングの道とが交差するポイントに立っていて車を停めたりしていた。そして昨日よりずっとハイカーが多い。何かのイベントなのかなぁ?
駐車場の入る手前にもレンジャーと言うか何かのスタッフ?が立っていて駐車場代を徴収していた。何かあった時だけ有料なの??
今日はちょっと気分を変えて駐車場の奥の方に停めてみた。入り口付近は出る車・入る車でごった返してたけど奥の方は結構空いていてすんなり停められた。
奥側からも頂上に向かってトレイル・小道が伸びているのでそこを登る。昨日は階段を上るだけだったけど、こちらは両側に木が生えているのでちょっとしたハイキング気分。と言っても1分も歩くか歩かないかで頂上に到着。
今日は塔には登らずに草地の方へ直行。
イベントのせいか昨日より人が多い。上から見て向こうの方は雲が広がっているけど、やっぱり昨日より明るくて綺麗に見える。良かった〜。うに夫も納得してくれたみたいで良かった良かった。
来た道を戻って駐車場に戻ったものの、子供たちがトイレ〜と言うので今日もロッジへ。ここもやっぱり混んでいる。何のイベントなのかなぁ。
下りの道を進んでいたら途中で景色の綺麗なスポットがあったので、一旦通り過ぎたもののUターンして戻り写真だけ撮る。
頂上から4・5分くらいしか下りてきてないのに向こうの山の上に頂上の塔が見えてびっくり。えらい離れたなぁ。
そこからはノンストップで麓まで下りていく。ナビの通り進んで、昨日通った道を通ってるわと思ってたら実はそうではなかったらしく(気付よという話やけど)、「おー、街に下りてきた」と思って見たら、MASS MoCAの看板が見えてびっくり。思ってたより東に出てきたらしい。
ここからは昨日来た道をひたすら戻るだけ。モホークトレイルをどんどん東へ走る。途中子供二人は撃沈。ぐっすりうとうと。そのため、帰りも例の25セントソフトクリームを食べようかなと思ってたけどそのまま素通り。夕方でちょうど良さそうな時間だったけど、朝早めだった昨日より空いてるみたいだった。なんだろ。タイミング?
下道部分は工事で交互通行があったり、遅い車がいたりでぼちぼちと走る。二車線以上のハイウェイ部分では快適にびゅーんと。でも車多めかな?と思ったのは三連休だからか、単に帰宅ラッシュなのか。渋滞するほどではなかったのでまぁ良しとする。
何事もなく家にたどり着いたのは5時半くらい?もうちょっと遅めかな。無事帰宅。お疲れ様〜。
今回はうに夫にずっと運転してもらった。ありがとう。
来年は行くかなぁ?晴れてる時にマウント・グレイロックからの眺めを見てみたい気はするけど、そのためだけに片道2時間とかは厳しいなぁ。タングルウッドは一回は行きたい。
今年の紅葉狩りはこれでおしまいだけど、天気はちょっと残念だったけど紅葉は楽しめたので良かった。



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