赤目四十八滝・曽爾高原〜2002.10.26 曇り時々雨



曽爾高原はうにがずっと行きたかった場所の一つで、知る人ぞ知る、ススキの名所です。
山の中に、ものすごく広い草原が広がっていて、聖徳太子のドラマのロケなんかもここで行われたそうな。
本当は泊りで行きたかったんですが、1ヶ月以上前に電話しても、近くの宿がいっぱいで、予約が取れず。諦めて日帰りで行く事にしました。
で、ついでにもう一ヶ所、うにが行きたかった赤目四十八滝による事にし、その為、今回は珍しく朝早くの出発になりました。

あいにく一週間も前から予報は曇り時々雨で、朝七時過ぎに家を出ると空も曇りがちで気温も低い。
雨が降らないことを祈りつつ駅に急ぐ。
不動滝 今回は珍しく、みりんの他に二人の同行者もあり。高校時代の友人たち、「まつつん」と「まっちゃまん」。
うに以外は大阪・京橋から三人一緒に近鉄で赤目口に向かうので、うには途中の桜井駅で合流する事にしました。
赤目四十八滝の最寄駅、赤目口からバスに乗り、終着赤目滝で降りる。と言っても所要時間は10分程度。
微妙に箕面をほうふつとさせる土産物屋の並ぶ通りを歩いて、まずはオオサンショウウオセンターへ。
ここで四十八滝に進むための入山料を払うので、誰もが問答無用でサンショウウオを見させられます。
なんと、ここには一時一世を風靡した、あの「ウーパールーパー」がいた!!!
すごく懐かしかったです。
この赤目は、川の底がほとんど岩ばかりで、川の流れによって削られたりして色々な滝が作られてるようです。
本当にたくさんの滝があるのですが、ここでは見ごたえが合ったもの三つを紹介しておきます。
まず一つ目の画像が「不動滝」。これはかなりスタンダードなものですね。
箕面の滝に比べると、高さはやや劣るけれどその分幅があるかな、と言う感じ。
結構近くで見られるので、迫力満点です。
次は「千手滝」。
名前のとおり、流れがいくつにも分かれていて「千手」のように見えるから、この名前。
千手滝 不動滝と違って、高低差がほとんどなく迫力はないですが、繊細で綺麗な感じがして、見とれてしまう綺麗さがありますね。
ちなみにこの滝の前には茶店があって、休憩所のようになってます。
どんどん先に進んでいって、次に見ごたえがあるのが「布曳滝」。
この滝は順路からは死角になっているので、少し道から外れてみないとしっかり見えないんですが、高低差は不動滝より少し低い位。
幅がものすごく狭く、しぶきも飛んで見えないため、流れる水が真っ白に見えてそれがまるで白い布のようなんですね。
ちょうど順路を追って進むと、この滝を上側から見る事ができるんですが、すごいスピードで一直線に落ちていってるのが分かります。
綺麗だけど、千手滝と違って繊細という感じではないですね。凛とした大人の女性というか、そんな雰囲気です。
布曳滝も越えて先に進んでいくと、しばらく大きな滝はありません。
その代わり、ものすごく澄んだ淵がたくさんあって、そこを多くの魚が泳いでるのが良く見えます。
かなり深そうに見えるのに、ほとんどの淵で底までくっきり透けて見える。
布曳滝 本当に水の綺麗なところなんだなぁと感心しました。
ちょうど「百畳岩」という名前の大きな岩のあるところでバスの時間を考えてUターンする事にしました。
同じ道を戻っていくのですが、途中で心配していた雨が降ってきて、小雨だったので歩いて、ちょうど千手滝の前の茶店で休憩してる時に雨が激しくなってきたため、様子見する事に。
10分近く足止めを食らって、小降りになってきたので気を取り直して歩き始める。
するとバス停に着いたのがちょうど5分前くらいで、雨具を片付けているうちにバスが到着。グッドタイミングで乗る事ができました。

赤目口の駅の待合室でお昼を食べて、一駅先の名張駅へ。
曽爾高原息のバスは混む!と思って余裕を持たせて予定立てたのですが、全然混んでませんでした。
しかも出発時間ギリギリまでバス来ないし。うに一行以外は三人くらいしか乗ってないし。
名張で三十分くらいバスを待ってたので、眠くなってきてしまいました・・・。
バスは名張駅前から太郎路まで。所要時間は四十分くらいで、乗車賃は結構高くて720円。
途中、ダムがあったり、赤目と同じくらいの透明度の川の横をずっと走ったりと、景色が綺麗で、うにと横に座ったまっちゃまんはずっと起きてて外を見てたのですが、 みりんとまつつんは爆睡でした・・・。もったいない・・・。(寝顔写真にとって怒られた・・・)
太郎路に着いて降りると、観光客の車が多いためか、橋の袂に二人ほど警備員が立っていました。
ここから、最初はちょっとした集落の中を、そこから意外と綺麗に舗装された道路の横や山の中をずっと昇っていきます。
昇っていく途中、何やら山の上の方から太鼓と笛の音らしいものが聞こえてくる。まるで早くおいでって誘ってる様。
ずっと上りっぱなしで疲れ果ててきた頃に「曽爾高原少年自然の家」に到着!!
曽爾高原 駐車場から向こうが全部ススキで、山の淵ギリギリまで続いてるのが見え、ああ、着いたんだ!とちょっと感無量。
来た道を見下ろすと、太郎路のバス停付近がかなり下の方で、どれだけ上がってきたかを考えると、私ってすごいかも・・・と思ったり。
でも西の方がかなり曇ってきている上に、南側の山は白い雲で被われつつある状態。
これで天気が良かったらなと思いつつ曽爾高原に突入!!
とはいっても、最初は周りをススキで囲まれている道を進む上にこのススキが人間よりもはるかに成長しているので、周りの状況が全く分からない。
やっとススキの間を抜けて、広場になっている場所へ。
いくつもベンチが置かれていて、ちょうどいい休憩場所になっており、ちょっと一息。
ここから山の尾根に上る道が良く見えるんだけど、まっすぐ伸びた道に、点のような人影。上はかなり高い様子。
と、道しるべの前でちょっと相談。
本来の予定ではここから尾根を越えて向こう側に降り、来た時とは違うバスで名張駅へ行く事になっていたのですが、 尾根へ向かう点のような人を見ていると、かなり時間がかかるのでは、という話になったのです。予定していたバスの時間まで約二時間。間に合うのか。
一応「曽爾高原」と言うバス停もあるんだけど、バスの時間を調べてなかったので、バス停に行ってみないと時間がわからない。でも来た道戻って、また帰ってきてって言うのもな。
元の予定通り「気合で山越えコース」か、バス停に行って時間調べて「曽爾高原満喫コース」か。
と、5分くらい論議が交わされたのですが、とりあえず尾根まで昇ってみて、後は下りなので、かかった時間と疲れ具合を見て進むか戻るか決めようという事にしました。
昇っていく道々、ちょこちょこと後ろを振り返ると、だんだん下の人が点に・・・。そして景色が開けてくる。
感動しました。あぁ、ここが曽爾高原かと。
曇ってて周りの景色が十分見えないのが残念ですが、広がっているススキ野原にかなり感激です。
上から見た曽爾高原 画像のちょうど色の薄い部分は全部ススキです。この場所からだと、人は点にしか見えないサイズです。
しんどいから上るのやめようかなんて思った自分が恥ずかしいくらい。昇ってよかった。
今度行く機会があれば、多少しんどくても絶対尾根まで上ってください。

景色を楽しんで昇っているうちに、気付くと尾根に到着。でもこの時点では曽爾高原は真っ白なもや(雲)に包まれて全然見えなくなっていました。残念。
思っていたよりも早く着き、そんなに疲れていなかった。
まぁ、後は下りだしという事で、そのまま進む事にしました。向かうのは「中太郎生バス停」。
ほとんど休憩せずに、どんどん下っていく。結構道しるべがこまめに設置されてるので、迷う事はないと思います。
バス停に着いたのはバスが来る17時21分よりも30分以上前。
バス停前がちょうど酒屋さんになってるのですが、そこに20人くらいの中年ハイカーがたむろしていたので、バスの席確保のためにバス停前でずっと並んで待つ事に。
ほぼ時間通りにバスが来たのはいいのですが、一緒に乗ったこの中年ハイカー(特におじさん)がうるさい、うるさい。
ホントに「公共の交通機関やねん、年わきまえて静かにしろ!!!!」ってブチ切れそうでした。
最近ハイキングにでかける中年集団がいっぱいいるようですが、数に物言わせて常識はずれな行動する人がいっぱいいてムカつくことこの上ない。恥を知れ、恥を!!
と、ムカムカしてるうちに、うとうとと居眠り。
気付いたらもうすぐ名張と言う所まで戻ってきていました。
バスを降りて近鉄の駅へ。ちょうどホームに止まっていた準急に乗って帰りました(ちなみに中年集団は金に物言わせて特急に乗ってました)。
行きと同じく、帰りもうにだけ桜井でJRに乗り換え。家には八時前に到着しました。
今回は二箇所を回ったため、結構ハードスケジュールだったかもしれません。かなり疲れました・・・。
でも念願の曽爾高原にいけたのはすごく嬉しい。写真ができるのが楽しみです。


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