嵐山・清滝〜2003.08.02 晴天
阪急嵐山駅〜JRバス栂ノ尾



久々に歩きに行く。7月にも行く予定があったけども雨で中止。
その時は榛原から桜井までの予定だったけど、途中国道沿いを歩かねばならいない。
さすがに8月にその行程は暑さで倒れるだろうと、涼しい所を探し、今回のルートが決定。

まず家を出て服装を後悔する。
歩きに行く時はこないだの山の辺の時みたく、草かき分けたりできるように、できるだけ長袖。
でも今日は暑そうだし、長袖は絶対無理。かと言ってノースリーブもなぁ、と思い、間をとって5分袖にしたんだけど、もう暑くて暑くて。
阪急降りて歩き出したらもう汗かきまくりでした。
中ノ島を通って、渡月橋を渡る。
うるさい人力車の兄ちゃんをさくっとかわして保津川沿いを上流に向かう。
するとちょうど貸しボート屋の横で「おーいニッポン」のロケをしてました。多分保津川下りのおっちゃんであろう人が「私は、この嵐山が大好きです!」とか言ってる。
嵐山竹林 そこで演技指導が入る。あれって、演技指導とかあるのね・・・(笑)。
でも見てた所で所詮しろうとさんだし、何の話のネタにもならないので、さくさく通り過ぎる。
川沿いをずっと歩くと東海自然歩道の看板があるので、それに従って亀山公園を上る(天竜寺の裏・西側にある丘)。
この公園、特に何があるわけではなく、大して木も茂ってないので、ひたすら暑い。
そしてこの時期ほとんど人がいない。秋の紅葉の時期に来た時との違いにただただびっくりする。

公園を抜けると、いかにも「嵯峨野」な竹林が広がっている。ここもポスター撮影ができそうなくらい人がいない。
両脇を竹林に挟まれた横道があるけども、そっちには入らずに直進。
そこにお食事処があったんだけど、なんと「ざるそば/ざるうどん1500円」とある。高っっ!!!ちなみにその隣に「お気軽にお入りください」全然気軽じゃないんですけど?!
トロッコ列車の嵐山駅の上を通って進むと秋に来た常寂光寺に着く。その門前で右手に曲がり、落柿舎の横道を進む。
でも落柿舎ははっきり言って柿がなってないとあまり見応えがなかったり・・・。
落柿舎からしばらくはお土産物屋や工房、食事処などがぽつぽつとならんでいて見て歩くのもなかなか楽しい。
化野念仏寺 レトロな雰囲気の町並みの途中にあるのが化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)。
はるか昔、この辺り「あだし野」一帯にたくさんの人が葬られたんだけど、年月が経てばお世話する人もいなくなって無縁仏となる物がほとんど。
無縁仏になってあだし野に散乱してた石仏を集めて安置してあるんだけど、その数なんと八千体以上。
お墓という事で撮影禁止のため画像はないんだけど、圧巻です。

化野念仏寺を後にしたのが12時半頃。
そろそろおなかもすいてきたし、お昼にしたい所だけどなかなかゆっくり食べられそうな所がない。
いや、食べ物屋さんはあるんだけどお弁当持参なんで、それを食べられる場所がないって話なんですけどね。
結局清滝の手前の愛宕念仏寺(あたごねんぶつじ)の山門下で寂しくお昼ご飯。
なぜかこの前の道、大して広くもないのに結構車通るし、ちょっと恥ずかしい・・・。
昼食を終え、うに人生最大の恐怖が訪れる!!!!!
嵐山から清滝に抜けるにはトンネルか山越え(清滝側からの一方通行)かの二者択一。
歩きやったらもちろんトンネルでしょ?ところがこのトンネル、有名な心霊スポットらしいんですよ。
確か前に彼に連れてきてもらったと思うけど、その時はバイク。今回は歩きですよ。本気ですよ(何が?)。
中は一車線で、そのため両入り口前に信号がある。ちなみにこれが行った時に赤じゃなくて青だったときに入ったら幽霊がでるそうですよ。
でも歩きなんで信号無視でさくさく入る。
中はトンネル特有のオレンジの灯り。しかも入り口はいっぱいあるけど途中ってとびとびじゃないですか。その灯りと灯りの間の暗がりの怖さと言ったら、もう言葉では言いがたいです。と言うか、たとえ心霊スポットじゃなくても怖い。
幽霊トンネル 清滝側の出口手前でちょっと曲がってるので先がどうなってるか見えないし、もちろん出口も見えないし。
入って15mくらいでみりんと二人立ち止まる。
「なぁ、どうするよ」「いや、どうするって言うてもなぁ」「一応上の峠も向こうに続いてるっぽかったで」「峠やで?!でも」「・・・とりあえず、進む?」「・・・とりあえずなんか歌う?(爆)」
結局一生懸命明るくしりとりしながら進む事に。でもってみりんが黒いシャツ、うにが白いシャツだったので、後ろから車の音がした時はうにが後ろ、前からだとうにが前と入れ替わりつつ進んだけど、後ろ歩いた時って結構来るものがありますね。
誰か後ろ歩いてたらどうしよう!!!とか思っちゃう。
みりんは後ろ振り返ったりしてたけど、うにはしりとりの事だけ考えて前だけ見て歩いてました。
やっとカーブにさしかかって出口見えた時の安心感って言うたら、もうあなた!!!!!走りたくなりましたよ(笑)。
一回出てしまった後はかなり好き放題言ってたんですけどね。「もー、足捕まれたらどうしようかと思った」「誰かに肩叩かれるとかなあ?」イヤ、中歩いてる時は怖くて思っても口に出せなかったんですって。

そんな恐怖を乗り越えてたどり着いた清滝。ゲンジボタルも生息する、清流清滝川が流れています。
その上にかかる橋を渡って進むと、鳥居があり「愛宕神社」と書かれてある。どうも愛宕山の頂上付近にある神社らしい。
鳥居前は山の中じゃなくて右に進んで川沿いに行く道もあるんだけど、ちょうど鳥居の足下にいつもの東海自然歩道の道しるべがある。
それを見るとどう見ても愛宕山を指してるように見えるんですよ!鳥居超えた瞬間から30度くらいありそうな舗装された坂道を指してるんですよ!
こんな山登るって書いてたかなあと思いつつ歩き出したけど、あまりの傾斜に歩いて5分くらいで「まじでここ登るの?」とぼやき始める。
すると後ろから、「あんたら愛宕山登るんか?」と声がかけられる。
地元民らしきおばちゃんがうにたちを見てる。
「うーん、登るって言うか・・・。高雄の方に行きたいんですけど、こっちなんですかねぇ?」「あー、違う違う。それやったら鳥居の前の道、川の方に行かんとあかんよー。こっちは山やで」「うわ!ほんまですか?!助かりました!!ありがとうございます!!」「あはは、こんな時間からその格好で登るんかなぁ思てびっくりしたんよ。往復2時間も3時間もかかるからなぁ」「それキツイですよー。無理無理。でもほんまありがとうございました!!!」
本当に助かりました。ありがとうございます。もっと登ってから気づいてたらと思うとぞっとします。
結構歩きに行って道とか聞いて親切に教えてくれたりしてもらうとすごいうれしいですね。ぶっそうな世の中とか言うけど、人間まだまだ捨てたもんじゃないです。
気を取り直して坂を下り、清滝川沿いへ。
川沿いと言っても川から15mくらい上の道を歩くのであまり涼しくない。
清滝川は例えるなら「夏休みに田舎のおじいちゃんちに遊びに行った時、その近くにある川」という感じで、地元の人が何組か川はいって遊んでるくらい。すごく気持ちよさそうでした。

しばらく歩くと、舗装された道とそうでない道に分岐してるポイントがある。
東海自然歩道の道しるべと一緒に「丹波散策の道」と書かれた道しるべが。舗装されていない、再び川沿いに降りて行く道を進む。
ここからしばらくはかわの真横の、木陰の道を歩くので、かなりひんやり。
清滝 川はかなり透明度が高く、所々うにでも背が立たないであろう、深そうな所も。車では入れないという事もあって人も少なくて夏の水遊びスポットとしては穴場かと。
しばらく歩いた後、川に降りられそうな所があったので、靴を脱いで足を冷やす。・・・もう、天国です。なんで水着持ってこなかったのか悔やまれるくらい。
程よく足が冷えた所で再び歩き出す。でも川に降りられそうな所は結構ありましたね。水着持ってきて遊びたい・・・(着替える所ないけど)。
この先は大分先までこの川沿いを歩く。途中、木陰がとぎれて、まだ幼木の北山杉が並ぶ所があり、そこはかなり日差しがきつかった。昔とった杵柄で、北山丸太について、みりんに講義。
小さなダムの前をかかる橋を渡ると、すぐに旅館街(と言っても数軒だけかな)に出る。
この辺りは「高雄の川床」で有名な所。初めて見たんだけど、雰囲気や涼しさでは鴨川・貴船に及ばないんじゃないかなぁ・・・。ひなびた旅館って感じだし。
旅館街を抜けると神護寺へと続く参道がある。でも暑さで結構へばってきてたのでパス。
旅館の送迎バスやタクシーが通る道を歩いていくと、町中に出て、周山街道と合流。そのまま車がびゅんびゅん走る周山街道の端っこを歩く。
高山寺手前の橋のたもとに温度表示付き道路情報の表示計があるが、なんと気温34℃!
ひょえぇぇぇ、そりゃ暑いはずです。汗も出ますって。て言うか、ここでこの温度なら市街地は何度なの?!

橋を渡ると高山寺に到着。紅葉で有名な場所という事もあって、結構広い駐車場があり、お店も何軒か並んでいる。
最初はもう少し歩いて鷹峯まで行くつもりだったけどこの時点でもう3時半過ぎ。
暑さでかなり汗かいたし、変に進んで暗くなってもイヤだったので、ここからバスに乗って京都まで戻る事にしました。
やっぱり8月に歩きに行くのは暑いですね。しかも完全な山の中というわけじゃないんで、そこまで気温も下がらないし。
でも久しぶりに気持ちのいい汗をいっぱいかいた感じがします。
多分ばっちり日焼けしてますけど。ただでさえ黒肌がちなのに・・・(涙)。
次は今の所予定たっておりません。でも秋かな、やっぱり。
涼しくなった頃を見計らってまたでかけたいと思います。



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