富士山〜2004.08.01 晴れ



今回は日本最高峰、富士山登頂を目指して!
実はこのちょうど2週間前にうに夫の会社の人たちと富士登山を計画・実行した。
が、天気が悪く、うに夫が軽い高山病になってしまったため、新7合目で断念。
その後、二人ともあまりに悔しかったため、今回のリベンジ計画が決定しました。

今回はうに夫と二人。前日の夕方5時に家を出、夕食を買い込んで富士宮5合目駐車場へ。
前回はいっぱいで、駐車場の2kmくらい手前に駐車したんだけど、今回は台風が来るとか来ないとか言っていた直後で車が少なく、駐車場の、しかも登山口真横に駐車できた!
時間はまだ19時過ぎ。寝るには早いかな?と言って、辺りをうろうろ。
山頂は雲がかかっていて見えない。また逆に下界もうっすらとしか見えず。
富士山夜明け 軍手を持ってくるのを忘れたのに気付き、売店で購入。あぁ、家に買いだめしたのがあったのに…。
その後は特にする事もなくなってしまったので、ご飯を食べて早くも就寝体勢。
フィットの後部座席をフラットにし、二人してタオルケットにくるまって寝る。
が、ここに来て登山口駐車が裏目に…。この時間から登る人たちの話し声がうるさく眠れない。
20時前から寝始めて、何度も目が覚める。
夕食後にお酒を飲んだうに夫よりうにの方が何度も起きてしまった。これならうにも飲んどきゃ良かった。
途中、一番びっくりしたのが、大きな車の音が何度もして、たくさん人が降りてきたな〜と思ったら、それが自衛隊の人だった事!
並んで点呼を取り、「20分に一回、あるいは30分に一回休憩をとりながら登る事」などと訓辞。
皆元気よく「はいっ!」て答えてました。…元気だね、君たちは……。

何とか睡眠をとった後、午前3時に目覚め。
寝たような寝てないような、ぼんやりした気分で起き、パンとバナナの朝食をとって出発準備。
この時、外はかなり寒く、用意した防寒着のほとんど(カッパ以外)を装着。
下界は曇って雲海のようになってたけど、5合目はそれより上で、月がかかって何とも幻想的な風景。
この時間は中途半端な時間らしく(頂上でご来光を見るには遅すぎ)、周りにはぽつぽつ程度の人影。
6合目までざっくり登り、少し休憩をしてすぐに出発。
この辺りで自衛隊の一軍に追い越される。すごい勢いだ。と、思ったら、そのうち一人がねをあげた。もう歩けないらしい。
一人が付き添って、他の人は先に上がっていった。自衛隊でもしんどい人はしんどいらしい。
新7合目に向かっていく途中、だんだん日が昇って来るのがわかる。
西を向けば雲海と月、東を向けば朝日と、不思議な状態。
ただ、朝日が富士山横の宝永山の陰になって、なかなか見えず。結局しっかり見えたのはもう新7合目に着いた辺り。
これでも一応ご来光なのかな?と思って、一応拝んでみる(笑)。それからすぐ出発。
ここでも途中、自衛隊に抜かれる。
なんとヤツらは人数分のソーセージを用意してカバンに準備してあるのだ!
くぅ、ソーセージ!!なんておいしそうなんだ!!
日が昇ったおかげで足下も明るく歩きやすい。前回よりすんなり7合目に到着。
気温が上がって来たので、着込んでいたトレーナーを脱ぐ。
ちなみにここは前回のうに夫ダウンポイント。
なので周りの人よりずっと到着を喜んでました(笑)。
脈拍は早くなってきたけど、体力的にはまだまだ元気。さっそく出発!

7合目を出てすぐにうに夫ダウンポイントをあっさり通過。
さすがにこの辺りからキツクなってくる。
バナナでエネルギー補給!!
バナナンパワーで元気復活。ざくざく登る。
未知の世界、8合目に到着!でもまだまだ元気。
やっぱり天候の善し悪しは登山には重要だ。それに夜と違って足下がしっかり見えるし。
残るは9合目と9.5合目。
足のストレッチをして気合いを入れ直して出発!
てくてくと、気分転換に歌を口ずさみつつ登る。無理矢理うに夫も付き合わせて歌わせる(笑)。
そんなこんなのうちに9合目に到着!
さすがに肉体的にはしんどい。けだるい感じ。
でもそんなのが気にならないくらい山頂は目の前!9合目を出て9.5合目を目指す。
この辺りから岩が大きくなり、そのせいで一歩一歩が大きく、段差がきつくなるので本当にしんどい。
ひざがだるくなって来るのがわかる。
時間的には結構早く9.5合目に到着。
ほとんど止まらずにさらに上を目指して出発。
ここが本当に最後の山場。
さっきまでと同じく、一歩一歩が辛い。
でも山頂の鳥居はもう見えている!がんばれ、うに!!うに夫とお互い励ましつつ山頂へ。
そして!!
とうとう山頂の鳥居へ!!!
やったーーーーーっ!!!
富士山火口 喜んで鳥居の前で記念写真♪
ちなみにこの時シャッターを押してくれたのは、一番最初にへばってた自衛隊の人に付き添っていた自衛官(笑)。
実はこの二人、追い越し追い越され、ずっと一緒に登ってた感じだったのでした。
お互いお疲れ様!

山頂は他のルートから来た登山客もいっぱいたまっていて結構な人だかり。
鳥居をくぐると左手にお土産物屋兼食堂があって、その奥に郵便局、さらに奥には浅間神社(せんげんじんじゃ)という神社がある。
実は前回の富士登山前に郵便局についてチェックしていて、葉書も用意してあったので、まずは葉書を出すべく郵便局へ。
でもやっぱり人気らしく、10人ちょっとくらい並んでました。
中では登頂証明書葉書なんて言うのも売っていて、うに達も自分宛に購入して送りました。ちなみに届いたのは富士山で出したのが日曜で、その二日後の火曜日。思っていたより結構早かった。
次に浅間神社へ行ってみる。
ここは普通の神社と特に変わらず。お守りなんかも売っています。
この時点では何も買わずに外へ。
やっぱり山頂は肌寒く、さらに風が非常に強かったので、トレーナーを着用。
実はこの買い物スポットあたりはまだ一番高い所ではなく、さらに50mほど上があるそうなので、せっかくなので登りに行く。
郵便局の裏(西側)に回ると右手に富士山の火口がぱっくり口を開けている。
さすがにでかい。一部では万年雪ならぬ万年氷みたいなのがあった。
出来ればうにが静岡在住なうちは噴火しないで欲しいものだ。
富士山の一番高い所にある観測所の手前10mほどは多分今回一番の難所。
角度が急な上、キャタピラのようなもので踏み固められていてがちがちで歩きにくい。
えっちらおっちらなんとか登って、日本で一番高い所に到達!!
一番高い三角点と、「日本最高峰」の石碑があり、その前で記念撮影!
下界のほとんどが曇ってるらしくて、周りを見渡しても雲ばっかりの雲海でした。
雲がすごくふんわかしていて、本当に飛び降りられそうな感じ。
そう言えば、うにの実家の奈良にある大台ヶ原には「天気が良ければ富士山が見える」とコメントされていたのでそっちの方角を見てみたけど、全然見えなかった。あれは本当に真実なんだろうか……?
再びお買い物スポットに戻り、今度は食堂へ行ってみる。でも食欲はなかったので何も食べず、持ってきたゼリー状栄養食を摂る。
もう一回浅間神社へ行ってうに弟へのおみやげを購入して帰途につく。
ちなみにこの日は富士山駅伝があるとかで、そろそろ山頂に選手が走ってくるとの事だったんだけど(そのせいもあって自衛隊がいっぱいいたらしい)、まだ3・40分も後だと言うので、待たないで帰る事にしました。
でも記念にって、応援用の旗をもらって帰りました(笑)。

富士山からの眺め

帰りは行きより全然楽でどんどん降りていく。
疲れているから、と言うより膝がしんどいと言う理由で休憩をとる感じ。
山小屋ごとに休憩って言うのはせず、行けそうならそのまま通過。
この時はうに夫の方が元気で、えらい勢いで降りてました。
やっぱり高校時代足を使うスポーツをやってたからか?!(多分違う)
降りている最中は10時過ぎくらいだったけど、夏休みの日曜だからか、小さい子(小・中学生くらい)が結構いたり、年齢層が若い。
社会人だと日曜に登ると翌日の出勤がしんどいからだろうな。
元気なまま6合目まで降りると、6合目はえらい人だらけ。
しかもやたらと軽装な人が多い。
それは5合目に降りていく途中も続いていて、5合目駐車場はそんなラフな格好の人だらけ。
登りはしないけど、富士山に来たぞー!な人や涼みに来たぞー!な人の車で渋滞してるのでした。
だって短パンにサンダル履きなんて人がぞろぞろいたもん。
そんな中、いかにも上まで登った人同士は「俺たちゃやったよな!お疲れさん」的なムードが漂ってた気がする(思い過ごし?:笑)。
荷物を下ろし、上着を脱いだり靴を履き替えたりして身軽になり、ほっと一息ついたかつかないかのうちに駐車場を出る(混んできてたので)。
駐車場を出る所までが少し渋滞していて、駐車場を出てからは意外にスムーズに進む。
帰りは途中で運転を交代し、町中までうにが運転したのでした。

今回はとうとう日本最高峰を極められて感無量!幸せです。
次or次の次こそは山頂でのご来光を拝めたらいいなぁ。
そう言えば富士山では半分おみやげ、半分実用で杖を売ってるけど、あれはどうなんでしょう?
個人的にはいらないんじゃないかなぁ?と思うんだけど。
特に今回のコース(富士宮ルート)は最後の方、段差が激しくて杖が邪魔なんじゃないだろうか。人に当たらないだろうかって心配だし。
とにかく今回は満足満足!!
たった数秒でも日本にいる誰よりも高い所に立っていた!って思うとなんだか嬉しくなっちゃいます!!



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