芦生〜2002.07.19-20
7/19 曇り時々雨


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今回は東海自然歩道から離れて、京都は美山町、芦生へ泊りで出かける事に。
主目的は流星を見たことがないみりんに流星を見せてあげよう!と言うものでしたが、あいにく一週間前からずっと雨・曇り予報。
結局キレイに晴れないままの出発となりました。
この旅のメンバーはみりんとまつつん、そしてうにの三人だったのですが、当日まつつんから電話が入り、風邪でキャンセル。
いつものごとくみりんとうにの二人旅になったのでした。

京都駅で待ち合わせをし、JRの駅レンタカーで10時に車を受け取り。
白のデミオで、旅の間は「デミー」と呼んで可愛がってあげてました。
ちょっとドキドキしながら出発進行!
国道162号線を通ってまずは京北町へ。
うに自身は高校の時に年に一回芦生へ行ってたし、美山町には大学時代、調査や実習で何度も行ったので、道自体は覚えてるんだけど、 自分で車を運転していくのは初めてだったので不思議な気分。
最初、くねった道に入ったときはちょっと緊張しましたが、だんだんほぐれてきていいペースで進めるようになり、11時前に国道477号線との交差点へ到着。
ちょうど477号線を少し入った所に、ウッディー京北と言う名の、京北町PR館みたいなのがあり、そこで休憩。
絵葉書を自分のお土産に購入するついでにレジのお姉さんとちょっと話をし、美山町に行く所なんだけど、オススメスポットとかあります?と聞くと、 福徳時というお寺で今蓮が満開で見頃と言う情報を頂き、折角だし寄る事にして再び出発。
旅に出る前にここからしばらくは比較的まっすぐでアップダウンの少ない道が続くのでみりんに運転してもらおうと画策してましたが拒否され断念。
しかしちょっと走ってるとホントにまっすぐな道なんで、みりんも「これならいける・・・かも?」って言ってくれて運転交代。
交代して10分くらいで福徳時に到着。
蓮が咲いているのは境内に入る手前なんですが、思っていたよりも広く、しかも所狭しと蓮が植わっていてその上巨大。
よく伸びているのは明らかにみりんよりも高い所で花を咲かせていました。
境内には入らず、蓮だけ堪能して福徳寺を後にし、芦生へ。

162号線から外れる、安掛という交差点までみりんが運転しました。15キロ弱くらいかな?
最初はおっかなびっくりなみりんだったけどやっぱ慣れですかね、最後の方はちゃんと走れてました。
安掛で再びうにがハンドルを握りました。
ここからは由良川沿いに、山の中と集落の中との道が交互に続いて、集落の中でもくねくねしてるし、山の中はキレイな二車線かと思いきや、急に狭い一斜線になったりとなかなか曲者な道。
途中、北桑十景(美山町は北桑田郡)にも選ばれている、唐戸の渓谷で一息入れ、後はノンストップで進みました。

今回の宿は芦生青少年山の家。
芦生唯一の宿なのですが、予約時に「以前と変更があって素泊まりないんです」とは聞いてたものの、高校時代のイメージがそのまま残ってました。
夜は虫入りまくりだし、薄暗いし、水洗トイレじゃないし・・・。
新・山の家を見て私は度肝抜かれちゃいましたね。
すごい、めっちゃキレイ!!
外観はちょっとした旅館並み。中に入るとまだ木の香りが残っていて、部屋も畳のいぐさの匂いまでするじゃないですか!
それもそのはず、去年の11月に立て替えたばっかりなんですって。
観光シーズンは7・8月なんで、まだほとんど使われてない時に泊った事になるわけで・・・。いい意味でカルチャーショックです。
山の家に着いたのが1時過ぎで、チェックインが3時半からだったので、荷物だけ置かせてもらって山に入ることにしました。
芦生の山は本来、京都大学が所有する演習林で、入林の際は届出が必要です。
10人以下の個人で入る時には当日に届け出ればいいので、山に入る前に演習林事務所で手続き。
と言っても、入林目的と名前、電話番号等を書くだけの簡単なもの。
すぐ書き終えて事務所を出ました。

進んだのは以前使われていたトロッコの廃線をたどる、トロッコ道。
林内を川に沿って続く線路上をてくてく歩いていくのはなかなかに味があるもの。
途中、地面が崩れて橋がかけられていて、その橋の手前に「老朽化しているため、一人ずつお渡りください」と書いたたて看板があるのも雰囲気があっていい感じ。(だとうには思う)
所々、トロッコが活躍していた時代に使われていた小屋や、建物が建っていた後の石垣なんかが残されていて、目標の「カズラ小屋」もその一つ。
カズラ小屋ではちょうど小屋の横から河原まで降りられるようになっているから。
土砂が道を防いでいたり、木が倒れていたり、結構悪路になっていて時間がかかり、「三時半になって着かんかったら引き返そう」と言っていた所、三時頃、やっと到着しました。
ちなみに、カズラ小屋より先は現在橋が落ちていて危険なため、通行止めになっていました。
林道から川に降りると、湿気のためかすこしもやってる状態。
膝下まで川に入ると、歩いて火照ってた足が急速に冷やされてかなり気持ちがよかったです。喜んでずっと入ってると冷えすぎてマヒしそうな位。
休憩を兼ねた川遊びを三時半まで堪能し、来た道を引き返し。
山の家に着いたのは五時頃で、夕食が六時半からだったので、先にお風呂を済ませました。

夕食は地鶏のすきやきに鮎の塩焼き、鹿肉の刺身、いんげんの茹でたものと結構豪華。
しかもすきやきは明らかに二人分以上あるやろ?!っていうかなりの量で、もったいないながら少し残してしまいました。
この日、うにとみりんの他に泊っていたのは、老夫婦とカップルの二組だけ。
すごく静かな夕食でした。うにとみりんははしゃいでましたが。
一旦部屋に戻り、少し疲れてたので、しばし睡眠。
一時間後にアラームをセットしましたが、三十分くらいで目が覚めました。
九時前に一度外へ出て空模様をチェックしましたが晴れ間はなく、TVを見ながら時間をつぶし、十一時過ぎにもう一回外へ出、今度は少し離れた暗いところで空を眺めましたが、 やはり雲が出ていて星は見えず。
仕方がないので部屋に戻り、最後の希望を託してアラームを三時にセット、一度就寝。
三時のアラームで目を覚まし(意外に寝起きのいい二人)、懐中電灯と蚊取り線香を持って外へ。
しかしやっぱり晴れ間はない様子。
半ば諦めながら歩いていて、川の上の橋に差し掛かった頃、何気なく川の方を見ると、淡い緑色の光がふっと目に入りました。
一瞬気のせいか?と思いましたが、みりんに言って懐中電灯を消してもらい、もう一度よく見てみると、やっぱり見える。
薄緑色の光が、点いては消え、点いては消え・・・。
少ないながら、川の上を蛍が飛んでいたのです。
残念ながら流星は見えませんでしたが、蛍をしばらく鑑賞し、部屋へ戻りました。
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